【書評】『人を動かす』【不朽の名著】

COVID-19の流行で外出を控え、家にいることが多くなり暇を持て余すようになりました。
そこで、この機会に買って満足してしまい、そのまま何年も本棚に眠っていた本たちを引っ張り出して読むことにしました。せっかくなので読んだ本たちをレビューしていこう思います。

今回は、出来る人は必ず全員が読んでいると言って過言ではない名著をご紹介します。

こんな人にオススメ

・初めて部下を持ち、どう接していいか悩んでいる新米管理職
・これから社会に出る大学生や社会人になりたての若い人
・家族や友人など交友関係で悩みがある人、
・人付き合いが苦手な人

著者:デール・カーネギー


著者であるデール・カーネギーは(1888〜1955)アメリカのミズーリ州生まれ。
雑誌記者や俳優など、様々な職業を経てYMCA弁論術担当となり、D・カーネギー研究所を設立する。話し方講座や成人教育の講師として実績を重ね、人間関係の先覚者として名を成します。

ちなみにカーネギーホールで有名なアメリカの鉄鋼王であるアンドリュー・カーネギーとは全くの無関係です。

【人を動かす】概要


原題は『How to Win Friends and Influence People』

この本は1936の発刊から85年以上経った今でも世界中の人に読まれている世界的な大ベストセラーです。日本でも500万部以上売れており、この本を読んだことがなくてもタイトルを見たり聞いたりした人も多いのではないでしょうか。

「人を動かす」というタイトルですが、決して人を意のままに操るマインドコントロールのような方法が書かれている訳ではなく、「人を動かす三原則」「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」「人を変える九原則」など人間関係における根本がいくつかの項目に分けられ様々なエピソードとともに書かれています。

【人を動かす】エッセンス

人を批判しない

人を動かすために「人を批判しない」ことが大切です。

自分が人に批判されようものなら「絶対にあいつの言うことは聞かん!」ってなりますよね。
誰しも批判をされると意見を聞いてはくれないのです。

批判されると言うことは相手にとって一番不愉快なことなので、人を動かしたいのであれば、人を批判してはいけません。

長所を認める


相手の批判をするのは、その場は自分の気持ちがスッキリし優越感に浸れるかも知れませんが、それ以上得るものは何もありません。それどころか、相手は態度を余計に硬化させるかも知れません。

人を動かしたいと思うときにあなたがまずするべきことは、相手の長所を探し認めることです。
そうすることで批判することも少なくなるでしょう。

相手に関心を持つ

中々、相手に関心を持つことは難しいかも知れませんが、相手が何を求めているか考えて相手に接することで、自分に興味を持ってくれる人に心を開き、自分の話を聞いてくれるようになるのです。

そのためには相手が関心のあることをリサーチすることが重要です。
リサーチしたことを話題にすることで円滑なコミュニケーションを取ることが出来るようになります。

聞き上手になる

相手中心で考えるにはどうすれば良いか?
それは相手の話を聞くことです。

私の人生の師匠がいつも言っていたことがあります。

それは「傾聴」です。

脳外科医でもある彼が「診察時に患者さんの話を電子カルテの画面ばかり見てキーボードを打ちながら聞いていては、信頼関係を築けるどころか、不信感を持たれることになる。残念ながら、そんな医者が増えて残念だ。人と話をするときは相手の方を向き、目を合わせ真剣に話を聞きなさい、そうする事で信頼関係が生まれ必要な情報も得られる」と話をしてくれた事がありました。

私は医者ではありませんが、似たようなことをしていたと反省した記憶があります。
思い当たる人、いませんか?(笑)

相手を褒める

褒められて嫌な人はいません。

怒られて反骨心で伸びる人がいますが、ほとんどの人は褒められて伸びる人ではないでしょうか?
褒められることで自分が評価されている、大切にされていると重要感を持ち、相手も自分を大切にしてくれるようになります。

議論してはいけない

人を動かすときに「議論」してはいけません。

議論をして相手を説得できたり言い負かしたとしても、決して相手は動いてくれません。
議論の内容は理解できても納得はできておらず、行動にはつながらないからです。

これは相手を批判することにも似ていますね。

【人を動かす】まとめ

人を動かすエッセンスをいくつかピックアップしましたが、これらは内容の極々一部です。
改訂版が出ているとは言え、85年前の書籍で時代に合わない部分や和訳独特な難しい言い回し、似たようなエピソードも多々あり、本質的な部分が中々頭に入ってこないかも知れませんが、時間が掛かっても読み進め、何度も読み返して人を動かす本質的な部分の理解を深めていくと良いでしょう。

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