大人になってからの挑戦|僕が30年ぶりに免許を取ると決めた理由と初日の洗礼 | Ride Horizon Log

大人になってからの挑戦|僕が30年ぶりに免許を取ると決めた理由と初日の洗礼

自分だけの時間」を最後に過ごしたのは、いつだったでしょうか。

仕事や家庭、社会的な責任が増えるにつれ、自分の夢ややりたいことは少しずつ後回しになっていきます。僕自身、19歳で車の免許を取って以来、30数年もの間バイクとは無縁の生活を送ってきました。

しかし、ふとした瞬間に胸をかすめる「いつか風を切って走りたい」という思い。日常の喧騒から少し離れ、一人で静かに走るツーリングへの憧れは、年を重ねるごとに強くなっていきました。

「いま動かなければ、きっとこのまま終わってしまう」

そう思い立ち、教習所のドアを叩くまでのリアルな体験と、大人のバイク免許取得におけるポイントをまとめました。これから新しい扉を開けようとしている世代の参考になれば幸いです。

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【選択】スタイルに合わせた免許選び

免許を取ろうと調べ始めると、バイクの免許には以下の6つの区分(原付を除く)があることが分かります。

  • 大型自動二輪免許(MT / AT限定): 排気量制限なし。すべてのバイクに乗れる。
  • 普通自動二輪免許(MT / AT限定): 400ccまでのバイクに乗れる。高速道路の走行が可能。
  • 普通自動二輪小型限定免許(MT / AT限定): 125ccまでのバイクに乗れる。維持費が安い。

最初は「維持費も安いし、125ccで日帰り散歩程度でいいかな」と考え、小型AT限定も検討しました。しかし、道具としてのギア感を楽しみたい欲や、いずれ高速道路を使って少し遠くまで足を延ばしたくなる未来を想像した結果、選択したのは「普通自動二輪(MT)」でした。

自由を手にするための選択として、400ccまで乗れるMT免許は最もバランスが良い判断だと感じています。

【壁】家族の理解と教習所選びの現実

決意したものの、次に待っていたのは「家族の反応」と「費用・予約」の壁でした。

かつては家族の反対などで諦めた経緯もあり、夕食時に切り出す時は緊張しましたが、返ってきたのは意外にも「好きにしたら?」というあっさりした反応。費用面についても話し合いの末、理解を得ることができました。何事も隠さず誠実に伝えることが、大人の趣味への第一歩です。

一方、教習所選びには注意が必要でした。 昨今のバイク人気により、近隣の教習所では「入校数ヶ月待ち」や「新規受付停止」という事態が発生していたのです。最終的に、少し離れた場所にある二輪専用コースを持つ教習所を選択。

  • 教習費用: 約10万円(補習オプション・フルスケジュール予約込み)

スピード感を持って取得したかったため、スケジュールの組みやすさと、もしもの補習費用をカバーする安心プランをセットにして申し込みを完了しました。

【準備】装備選びは妥協せず、プロのフィッティングを活用する

教習開始を前に、まずは必須となるヘルメットなどの装備品を揃えに向かいました。感染症対策等の観点から、現在はレンタル不可の教習所が多いため事前準備が必要です。

ヘルメット選びで痛感したのは、「プロによるフィッティングの重要性」です。

ショップの初売りセールを利用し、気になっていたヘルメットを試着。自分では大柄な頭だと思い込んでいたものの、計測してもらうと意外なサイズ感が判明しました。店員さんに頭頂部のインナー調整やチークパッドの変更をしてもらうことで、長時間の着用でも疲れない絶妙なフィット感を手に入れることができたのです。

併せて、雨天や冷え込み時の視界を確保する曇り止めシート(ピンロックシート)も装着。グローブやシューズなどはワークマン等の実用的なアイテムを賢く取り入れ、メリハリのある予算配分で準備を整えました。

【教習】200kgの車体と、初日に味わった「8の字」の洗礼

教習初日。事前に任意で受けた「適性チェック」では、200kgある教習車(CB400SF)の引き起こしやセンタースタンド掛けをなんとかクリアし、胸をなでおろして実車教習へ臨みました。

しかし、実際の走行が始まると現実は甘くありませんでした。

車と違い、繊細なアクセルワークやクラッチ操作が求められます。外周を周回する分には少しずつ感覚を掴めたものの、直面したのが「8の字走行」の課題でした。

低速でバイクを傾けながら曲がる感覚が掴めず、スピードコントロールができなくなってプチパニックに。あえなく転倒し、初日の段階更新は見送りとなってしまいました。

10代や20代の頃のような鋭い反射神経や運動神経を期待するのは間違いだと痛感させられた瞬間です。ただ、ここで焦る必要はありません。

【次回へ】諦めずにイメトレを重ね、自分のペースで進む

帰宅後はYouTubeで8の字走行の解説動画やライディングフォームの動画を何度も見返し、徹底的にイメージトレーニングを行いました。

大人になってからの挑戦は、若い頃のように感覚だけで軽々とこなせるものではありません。だからこそ、頭で理屈を理解し、ひとつひとつの操作を丁寧に身に付けていくプロセスそのものに味わいがあります。

不器用なスタートを切った僕の教習所通い。果たして無事にストレートで卒業し、憧れの公道へ躍り出ることができるのか。次回、苦悩の第一段階教習の続きをお届けします。

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